オーストラリアの進学スタイルは様々ですが、多くが【大学】か【TAFE】のいずれかへの進学となります。
中でも大学に関しては非常に優秀で、創立50年以下の比較的若い大学評価ランキングで、世界のTOP100以内に16大学もオーストラリアの大学が選ばれています。これはアメリカ、イギリスなどを抜いてオーストラリアが最も多く、例えば31位にウーロンゴン大学、82位にグリフィス大学など様々です。このように歴史の浅い大学が評価される理由としては、教育の質がしっかり保たれていることや、階級にとらわれない自由な教育システムなどが挙げられます。
日本との大きな違いは、通常3年間で卒業(学士号取得) が可能です。
オーストラリアには41の大学があり、3校のみ私立でその他38校は国公立大学となります。政府により管理されていますので世界大学ランキングで東京大学と同じくらいのレベルに複数の大学がランクインするほど教育水準が高く、大学間のレベル格差もあまりないのが特徴的です。
日本との大きな違いは、通常3 年間で卒業（学士号取得）が可能です。
日本でいう一般教養課程はほとんどなく、高校の最終学年までに大学1年生にあたる一般教養を学ぶことが前提のため、大学入学後にいきなり専門分野の履修がスタート＝3年間での卒業が可能です。
留学生の受け入れに積極的なオーストラリアではこの教育制度に対応すべく、各大学でファンデーションコース（1年間）を履修するなど、留学生向けの様々なパスウェイプログラムが用意されています。
大学進学には英語力の証明（IELTSなど）と日本の高校の成績証明書が必要となります。英語力が足りない場合には各大学が提携する英語コースやファンデーションコースからスタートし、その後大学進学という流れが可能です。オーストラリアの大学卒業後、ワークパーミット（基本として2年間）が取得できるためオーストラリアで働く経験ができるというメリットもあります。
ディプロマコースと
ファンデーションコースの違い
ディプロマコースとファンデーションコースは全く別のプログラムです。
これらのコースを受けることにより、大学での就学期間に大きく影響します。
ディプロマコースは大学１年次に相当するため、ディプロマコース終了後には大学2年次に直接編入することが出来ます。そのため、大学1年間分を短縮することが出来るので、帰国後日本での就職活動の際にも現役大学卒業生と同じタイミングで行えるメリットがあります。
ディプロマ1年＋大学2年の合計3年間となります。
一方でファンデーションコース終了後は、基本的には大学のすべての専攻分野から希望の専攻を選ぶことが出来、その大学の１年次に入学が可能、そこから3年間の大学学部課程となります。ファンデーション1年＋大学3年の合計4年間となります。
企業研修など実践的な専門分野が学べる職業訓練校
オーストラリアにはTAFE と呼ばれる職業訓練専門学校があります。その後の就職に直結するような実践的な内容を学べるのが特徴的で、即戦力として働ける人材育成を目的とした授業内容、企業研修など実践的な専門分野が学べます。何と学生の90％がオーストラリア人というTAFE がほとんどです。
TAFE は100校以上もあり、学べる分野は様々。ビジネス、ホスピタリティ、コンピューター＆IT、福祉関係、グラフィックデザイン、ツーリズム、エンジニア、そして農業やアロマ、馬術やワイン醸造学など、オーストラリアならではの分野もあります。
取得できる資格も様々で、数ヶ月のCertificateコースからDiploma、そして学士号も取得できるコースも設けられています。
TAFE とカレッジの違い
TAFE は州政府が運営する公立の職業訓練専門学校で、多くのオーストラリア人が将来の仕事に直結するスキルを身につける学校です。多くのオーストラリア人も通っており外国の学校という環境である反面、生徒数も多く私立の学校ほどに細かなケアが無いため、自主性が求められる特徴があります。
一方でカレッジは私立の専門学校を示します。私立のため少人数制でケアもしっかりしており、また留学生の受け入れも積極的に行っているため、柔軟性が高く、専門留学に不安が残る方には最適です。留学生の比率の方が高い学校も少なくありませんが、学習に集中出来る環境です。
TAFE の特徴
TAFEで学べる専攻分野
ビジネス、IT、ホスピタリティ、ホテルマネージメント、アート＆デザイン、セラピー、幼児教育、社会福祉、エンジニア、環境学、農業、動物看護など
TAFEの授業料の目安（例）
学校やコースにより様々だが、1年間15,000～20,000ドルが目安です。
